2025年3月30日 み言葉と黙想
「イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。
…これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」 マタイによる福音書 17章2,5節
イエスさまは、伝道活動をされた中で、多くの奇跡の業をおこなわれました。病を癒やし、悪霊を追い出し、嵐を静めるなど。これらの業はすべて神さまの権威に基づく業でした。しかし、これらの業を神さまがなされたしるしだと理解させるために、イエスさまの最も身近な弟子3人だけに、直接的なしるしを見せることにされました。
イエスさまが3人の弟子、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて高い山に登られたとき、イエスさまのお姿が弟子たちの目の前で変わり、顔が光り輝き、服は光のように白くなりました。そして、はるか昔にこの世から去ったモーセとエリアがイエスさまと、これから起こる受難と十字架の出来事について話をしている様子を見聞きしたことで、3人の弟子たちはイエスさまの権威が、神さまから与えられていること。そして、その方がこのわたしのすぐ近くにいてくださることを確信します。
しかし、ペトロは目の前で起きていることに驚いて、思い違いの言葉をイエスさまにかけてしまいす。そんなペトロにイエスさまは手を触れて「起きなさい。恐れることはない」と声をかけられました。ペトロがこの出来事の本当の意味を理解したのは、ペンテコステの時に、聖霊なる神さまが与えられた後でした。
イエスさまは、御自身が墓の中から復活されるまでこのことを誰にも話さないように命じられました。救い主の秘密は、復活の時まで神さまの働きを妨げる悪魔に対して隠しておられたのです。